「ラッキー!」の本質に迫る、苗屋での出来事

うれしい変化〈内面編〉

「ラッキー!」と胸が躍るような「特別なこと」「いいこと」が無くても幸せだな~、と感じている自分の変化に気づいた今日この頃です。

そんな感覚が板についてきたなと思ったことが、先日、畑に植える苗を買いに行ったときにありました。

シーズンなのか、苗屋さんは家庭菜園の皆々様でごった返していました。

そういえば、4月初旬から母がやってる家庭菜園を手伝っているんですけど、これまたエライ変わりようですわ。そう、私の変わりようがです。

去年の夏に父が亡くなって、いよいよ畑仕事は高齢の母ひとりでは手に余るようになりました。

もちろんプロではないから「家庭菜園」の枠組みですけど、畝がとおほどあるからサイズ感でいうと家庭菜園の域を超えている。けど、お商売をするには及ばない、と言う、ちゅーと半端な規模なんですのよコレが。

だからとにかく、高齢の母ひとりでは本当に無理なサイズでして。

にも関わらず、ムスメであるわたくし。手伝うという気配は毛頭ないまま、8か月が過ぎていました。

なのに。
4月に入ると突如。

「土に触りたい。うぉぉぉぉぉ」という衝動に駆られて、気が付いたら畑に入っちゃってました。なんでかわからない。これもレイキの仕業なのん?

という訳で、母にくっついて苗を買いに行ったんですけど、そこで事件は起こった…!

苗屋さんと言っても、ビニールハウスが何棟も並んでいる通路に所狭ところせましと苗が置かれているだけ。屋根もないから「雨の日やったらコレどーなんの?」という店構えである。

というのも、そもそも農家への卸売が専門なのを、家庭菜園組の我々にもわけて下さっている。ちょっとだけな。という感じなので店構えも何もない。

どれが何かわからへんけど、何とかお目当ての苗を探し当て、長方形のザルみたいな黒いカゴに詰め込んでお会計の列に並ぶ。

そしたらお会計がこれまた素敵で、超のつく古典的。

通路にヤンキー座りをした苗屋の奥さんが、地べたを机代わりにお会計。カレンダーの裏に黒マジックでひっ算を(懐かしー!小学生以来に使ったわ、この言葉)していましたよ。原始的。生命力を感じちゃう。

現金のみのお取り扱いで、蓋つきのお菓子の缶カンが現金収納箱。お札と小銭がじかに入ってますから、風が吹いたらお札が飛んで行きそうでスリリング。奥さんの蓋の開け閉めが、それは電光石火でさすがの手腕でございます。

そんな会計システムが敷かれた苗屋さんで、奥さんの手際を拝見していますといよいよ我々の順番が来た。奥さんの御前にうやうやしく黒の長方形のザルを置く。

奥さんの頭の中にある単価表とひっ算にて苗たちがはじかれて行き、合計金額が算出される。

支払い額が申し渡されましたので、お財布担当である母を残して苗たちを一足お先に運ぼうとしたら、間髪入れずにグイっと奥さんの手が伸びた。

え?
なになに?!

買ったばかりの苗の黒カゴを地べたに押し付けられてギョッとしちゃったけど、そりゃそうか。きっちりお金払ってからやないと、商品は持っていったらあかんわね。

それにしても、奥さん、どっか行かはったけど、どこ行かはったん?

と思いながらおとなしく待っていたら、奥さんが苗を新しくひとつ、どこからか持って現れ、しれっと、私たちの苗の黒カゴに潜り込ませた。

え?
何?
どういうこと?

キョトンとしていたら、しゃがみ込んだ奥さんが「プチトマトのなんとかの苗」と、誰にも聞き取れない程の小声で地面に向かって囁いた。

え?
何?

苗の名前、聞き取られへんかったけど
サービスってこと?
えー!マジで?

けど、何でなんやろー。感じよくも愛想よくも、これといって何もしてなくて、ただ、みなさんと同じ列に並んで順番にお会計しただけやのに、なんで、うちだけに?!

何が違うかったん?
どこに違いがあったの?
何で私らにあげたくなったのー?!

ということで。何が言いたいかと申しますと。

いつもなら「自分に起きたラッキー」にすごく舞い上がってました。それはやっぱり「自分だけ」「得をした」「特別扱い」ってことに、すごーく喜んでたんですよ、今思えば確実に。

あと「運がいい」基準にもしてたな。「ラッキー」が起きる頻度を。

けど、今回は違ったんです。心の底から「なんで、うちだけ?」「何か違いがありました?」ってところが、キョトンと疑問でしかなくて。

けど、我々母娘に、何らかの親愛の情として奥さんがプチトマトを示してくれたのなら、こんなにうれしいことは無いけどな。うん、それは嬉しいわ。

ここら辺がいつもと全く違いました。

何が嬉しかったって「特別扱い」を望んでいない自分を感じられて発見できて、それが「サービスしてもらえたことより嬉しい」と思っているのが嬉しかったのだ!

あれぇ?

世の皆様方がラッキーを喜んではるってのは、先方の親愛の情が「サービス」「思いやり」「やさしさ」という形で届けられることをご存じでしたからですの? もしかして。

知らんかった~(遅っ)

わたしの習っているスクールです
NPO法人日本レイキ協会

私の受講歴|日本伝統式レイキアチューメント講座
初級:2023年 9月下旬
中級:2023年10月中旬
上級:2023年11月下旬

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